伝でん

日時:2008年3月16日(日)17時00分〜






寒い冬もようやく終わり空の霞みが春を告げようとしている中、
コートが無いとちょっぴり寒い海岸沿いの尾道にはたくさんの料理店が並んでおり、
ラーメン屋はもちろんのこと、お好み焼き、小料理店、焼肉屋などまさに尾道グルメ通りになっている。
しまなみ海道が開通したのと再開発を切っ掛けに駅前から市役所まで果たして何件ラーメン屋があるのだろうか。
たまにはそんな海岸沿いのラーメン屋に行くのもいいかなぁと思い車を走らせた。
今日の訪問店は「伝でん」
車を2台しか止められないのでダメなら他所へ行こうと思ったが2台どころか店内には誰1人としていなかった。
日曜日夕方の尾道は観光客も帰るので意外と静かなのである。



私の記憶が確かならば平成15年にオープンしてすぐ食べに行ったような気がする。
長細い店内を見て何となくそう思った。
建物の外観はおしゃれな反面、中はちょっとレトロちっくな雰囲気がある。
メニューを見るとラーメンに力を入れているようで中華料理系ではない。
醤油以外に尾道塩ラーメンにちょっと惹かれたがここはあえてチャーハンセットの醤油を注文。
そういえば「伝でん」のHPを以前チラっと見た時、
ここのご亭主は以前「にんじんハウス」という店を昭和51年からやっていたらしい。
名前は聞いた事無いので多分訪れたことは無いと思うが、
尾道市民なら1度は訪れたことあるであろう有名な店だったとか。
その当時から拘りのあるラーメンが今は「伝でん」として続いている。

しばらくしてチャーハンとラーメンがやってくる。
セットメニュープラス小鉢2皿にデザート、漬物までついて750円なり。
かなりお得&ヘルシー
ラーメンは尾道ラーメンならではの豚の背脂が無くて昔ながらの中華そばのようなシンプルさ。
スープは小魚、地鶏、とんこつをダシに取っており、
麺は乾水、防腐剤を使わず山口県の湧き水を使って作られている。※1
麺はツルツルして食べ易いがこの食感、どこかで食べたことあるような・・・
スープはガラの影響か少し甘みを感じ、やっぱり背脂が無い分インパクトが欠ける。
もちろんそれが悪いという訳ではないが背脂好みの人にとっては少々寂しいのではないかと。
チャーシューは薄い分、味が十分染み込まれて美味しかったので
今度訪れた時はチャーシューメンをぜひ食べてみたい。




チャーハンに関しては、ちょっとチラっと厨房を見ると少し火力が弱いんじゃないかなぁと思ったが、
案の定、そんな感じのチャーハンが出てきた。
ただ、チャーシューはやっぱり美味しくて良い味が出ていたので、
これでもう少し火力が強くて熱々のチャーハンだったらいいかも。
余談であるが、個人的にグリンピースの入ったチャーハンはいかがなものかと。

尾道のラーメン屋の殆どがお持ち帰り用として売られているが、
伝でんのお持ち帰り用は、先ほど食べたラーメンが家庭でも再現出来るような
伝でん独特の拘りが詰まっているので、
ラーメンを食べて気に入ったらぜひお土産に買って帰りましょう!









※1:備後ラーメン烈伝参照

尾道市土堂2丁目8−16
営業時間/11:00〜21:30
定休日/月曜日(祝日は振替)
0848-24-5454


この内容は2008年3月16日付けのものです。

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