飛龍

日時:2008年9月14日(日)19時00分〜


尾道駅前を歩くと改めて「変わったなぁ〜」とつくづく思う。
目を瞑ると、あそこにバス停があって、桟橋があって国道2号線が前を走っていて、
その国道沿いに書店、理髪店、プラモデル屋など並んでいた。
そんな景色も今はどこにも無い尾道を訪れる観光客は果たしてどう思っているのだろうか。
商店街のとある場所に尾道の古い写真を展示している所があるので、
ぜひそこで古き良き尾道を感じて欲しい。


(街のガイド犬、ロビン君)








さて、今日訪れた店は尾道駅から最も近い店ベスト3に入るのではないかと思うが、
何故か繁盛していない飛龍さん。
繁盛していない理由は簡単。
客が西側方面に歩かないからである。
観光客の殆どが東方面に流れるので西側へ歩く人は地元人以外はいないのではないかと思う。
観光客は滅多に歩かない地域であるが、
再開発から外れた場所だけに飛龍から線路を潜ると昔ながらの光景が残されていたりする。

お店に入ると店内は狭く、10数人座れる一列カウンターと奥に広い座敷が1つ。
メニューは中華料理が豊富なのでラーメン屋というより中華料理屋と言ったところ。
価格沸騰な時代、ラーメンを500円以下で食べれるなんて嬉しいじゃないですか。
麺は、尾道市内では珍しいが個人的に好みな「力石」から卸している。
出てきたラーメンは、至ってシンプルで匂いを嗅ぐとほんのりコショウの匂いがして
尾道ラーメンというより一昔の中華そばという感じだろうか。
背脂は一瞬、入っていないのかと思ったら小さく浮いていたので、
濃い口というよりあっさり系でスープの喉ごしは悪く無い。
力石の麺だけに食べ易く、他店に比べると印象に残り難いがこれで450円で食べれるのなら
どこぞのチェーン店で800円も出して食べることを考えると非常に気分が良い。







元々、飛龍は福山市で営業していたが尾道に引っ越してオリジナルの味で勝負していたのだが、
尾道ラーメンブームの影響でオリジナルを封印。
今回は食べなかったが炒飯が美味しい印象が残っている。
以前、しみず食堂へ行った時に「飛龍の炒飯は美味しい!」とマスターのお墨付きでもある(笑)
駅から徒歩5分くらいなので、たまには尾道の裏の顔を見る感じで西側を歩くのも良いかも。

店内は観光客らしき人はおらず、地元常連客が数名いた。
先日訪れたタケの時も思ったが、
厨房の亭主とカウンターの常連客によるキャッチボールの会話が尾道らしさを感じさせてくれる。
外に出ると辺りは真っ暗。
外観を見ると、いかにも駅前西側に店があるのか?と思うような雰囲気が漂っていた。
正直、少々怖いかも(笑)
いや、昔の尾道はこんなもんだったのかな。







0848-23-4005
尾道市西御所町2−2
営業時間/
定休日/


この内容は2008年9月14日付けのものです。



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