壱番館

日時:2008年6月1日(日)11時00分〜


尾道ラーメンの店は二通りある。
1つは、昔から変わらないスタイルで営業している店。
そういう店は頑固として「尾道ラーメン」を語らない。
もう1つは、尾道ラーメンというブームに乗って営業している店。
これでもか!と言わんばかりに尾道ラーメンの文字を見かける。
長年尾道に住んでいる者にとってはちょっと不思議。
今回訪れた店は、尾道市内で最も尾道ラーメンというブランドを前面に出した店で
今では行列が出来るほど人気を誇り成功を納めている。
休日になるといつも行列が出来ている人気店でどうしてこんなに人気があるのか気になっていた。
果たしてどんなラーメンが出てくるのでしょうか・・・



行列が出来る前に訪れたいと思い10時30分に訪れるものの、さすがにまだ準備中。
車は表に3台、裏に軽四が2台止めれる駐車場がある。
裏の駐車場は狭い路地を入るので少々わかりずらい。
開店まで玄関にあるメニューを見てどれにしようか検討。
オーソドックスな尾道ラーメンから店長オススメの「角煮ラーメン」
その他、いろんなメニューがあるが中華料理は餃子、チャーハンくらいと少ない。
11時の開店と同時に一番乗り。
店長オススメで人気No.1とまで書かれれば、やっぱり角煮ラーメンを注文するしかないでしょ!
餃子のセットメニューはあるが、チャーハンのセットは無し。
お腹に余裕があればチャーハンも後で注文することにした。



平成11年にオープンした壱番館。
店内は新しく、8人掛けカウンター、2人用テーブル4つ、4人用テーブルが奥に3つくらいあった。
有名人のサインも多数飾られているので、きっとテレビ取材をたくさん受けているのだろう。
壁の側面が屋台風になっていてちょっと面白い造りをしているが、
屋根が赤いビニールシートなので今日のような天気の良い日は少し目が痛い。
待っている間に続々と人は訪れ、あっという間に満席御礼状態、バイト含め5人体制で厨房も賑やかだ。
麺担当の若い男の子は、マスターと同じ名札をしていたので息子さんなのかな。
見た目若そうだけとなかなかの手つきで様になっていた。

角煮ラーメン890円が登場!
トッピングは、角煮3枚、味付玉子、もやし、茎ワカメ、メンマ、白髪ネギ、ネギ、背脂・・・
以上!凄いボリューム!
麺が見えません!
トッピングが凄過ぎて尾道ラーメン独特の香ばしい匂いがしない。
早く麺まで辿りつかなければ延びてしまうのでトッピングを急いで食べる。
さすが自慢の角煮だけにお口の中に入れるととろけてしまうような柔らかで味付けもいい!
やっとこさ出てきた麺は、尾道ラーメンの王道である平打ち麺。
スープは、野菜とバラ肉をじっくり煮込んでいるので見た目より全然あっさり系。
オーソドックスな尾道ラーメンだったらもう少しパンチの効いた味だったかもしれないが、
角煮ラーメンは具が多く、ワカメやもやしが入っていたので薄口になってしまった。
尾道ラーメンにワカメやもやしのトッピングをしない店が多いのもわかる気がする。
ということで、店長オススメの角煮ラーメン。
もう少しベースを濃い口にしても良いかも。
やっぱりスープが薄くなると麺もインパクトが欠けてしまい、
あんなに豪華なラーメンだったのに食べ終わった後は何か物足りなさがあった。


(赤いビニールシートの屋根で画像が暗めです)



麺はどこかの工場で作っているとのことだが、
お持ち帰り用のラベルを見ると「フジレックス」と書かれてあった。
フジレックスといえば、以前、従姉が働いていたところだが、
尾道ラーメンに手を出して経営が悪化した!と面白いことを言ってたっけ(笑)
でも、今は尾道ラーメンのお陰で経営を盛返していることでしょう。
それにしても、すぐ近くに強豪店「つたふじ」、「朱華園」があるのに、
あえてその店の近くに店を構えたところは本当に凄いと思う。
強豪店の近くに店を構えたことにより、大きな宣伝効果があったのかもしれない。
というのが、朱華園もつたふじもそんなに客を収容出来るスペースが無くて、
ちょっと混雑しただけですぐ行列が出来てしまう。
並んでまで食べたくない人は、近くにある「尾道ラーメン」というインパクトのある店を見れば、
自然とそこに入ってしまうのが観光客の心理というもの。
店を出れば前の前は住吉神社、雁木、そして尾道水道が広がっている。
ここに来れば、尾道ラーメンを食べた!という気にさせて立地条件は文句無し!
先ほども書いたが、経営戦略はずば抜けて高い。
知名度も高いし、何だかこの勢いだと2件目もどこかで開業するかもね。






0848-21-1119
尾道市土堂2丁目9-26
営業時間/11:00〜20:00
定休日/毎週金曜日(祝日は営業)


この内容は2008年6月1日付けのものです。


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