金龍亭

2011年8月16日(火)14時00分〜






まだ因島大橋が出来る前、新浜からフェリーに乗って母の実家である瀬戸田に行ったことがある。
私の記憶の中にある古き良き新浜の記憶。
そのフェリー乗り場の近くにラーメン屋はあり、以前から気になっていたものの、
外観からして営業しているのか怪しい佇まいに敷居が高かったが、
盆休みの最終日にようやく行く事が出来た。
駐車場は店前に2台ほど止められる。
店内に入ると15人ほど掛けられるカウンターのみで、
少し脂ぎったカウンターが昔ながらのラーメン屋を感じさせる。
メニューは麺類と中華類だが種類は少なめで今回はラーメンとチャーハンを注文。
セットは無いのでチャーハンは単品500円と高いが
ラーメンは480円と1コイン以下で安い。


妙にメンマが多い!

出てきたラーメンは、まさに昔懐かしい醤油辛さ漂う姿だった。
麺はちょっと珍しい村上製麺のちぢり麺。
最初は硬めだが食べていくうちに程よい食感に伸びていく。
メンマは色が濃くて見た目的に怪しく(笑)
メンマラーメン!?というくらい量が多かった。
ネギやシャキシャキ、少しだけ背脂が入ってアクセントがある。
チャーシューは厚く歯ごたえのあるのが一枚あり、
チャーシューを食べながらスープを飲むと美味。
値段が値段だけに丼は小さめながら女性にとってはちょうど良い量で、
男性はチャーハンを食べて、それでもまだ物足りないくらいの量。

そんなチャーハンは、熱々で尾道のチャーハンならではの醤油辛くベトベト系で
どことなく卵がご飯を包み込んでいるような食感だった。


何故か端っこに寄っているチャーハン。

開業して35年くらいの老舗店。
冒頭でも書いたが、昔はフェリーも止まり多くの人達で賑わっており、
金龍亭も23時頃まで営業していたらしい。
今ではすっかり素通りされた街でJA病院ですら平原台に引越しして
18時頃になると人通りも無いのだとか。
黙々と作っているご主人の傍らで話が止まらない奥さんと二人で守ってきた店。
何だか時代の流れに置いていかれたような店ではあるが、
そんな店が妙に懐かしく恋しく思ったのでした。
そしてまたいつか来たいと思わせてくれる数少ない店です。







0848-23-5492
尾道市古浜町2−9
営業時間/11:00〜20:00
定休日/第1、3日曜日


この内容は2011年8月16日付けのものです。


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