喰海

日時:2008年6月14日(日)11時50分〜


ラーメンの好みは人それぞれだが
「また来たい」と思えば、それが一番素直な感想だと思う。
私は偏屈者なのでそう思わしてくれる店はなかなか出会えず、
ましてや1週間前は隣町で史上最悪な店に入ってしまう始末。
尾道のラーメンは正直、どこも似たり寄ったりで素人からしてそんなに変わらない。
とんこつ、みそ、しょうゆとジャンルが違えば話しは別だが、どの店も大概しょうゆラーメン。
余程の通じゃなければ、隠し味やダシなんてわかることは無い。
それでも食べてみて何かが違う時がたまーにある。
素直に美味しいと思える時がある。





いつものように車をサティに止めて今日も尾道ラーメンを求める旅が始まる。
実は、先日、三良坂に行っており三良坂の小麦は有名で自産の小麦を使って三良坂ラーメンなるものを作っていた。
尾道にも三良坂の小麦を使って麺を作るラーメン屋が喰海だった。
そうと知れば意地でも食べてみたい。
(実はオープンしたときに1度食べたことがあるのですが・・・)
今日は何だかビビビッと来るような予感。
商店の都、尾道は今も昔も海岸沿いはたくさんの飲食店があり、
ラーメン屋だけでも果たして何件あることか・・・
2003年、そんな激戦区の中をあえて飛び込んできたからには余程、自分の作るラーメンに自信があったからに違いない。
オープンしてからまだ5年、外観はまだ新しくてちょっと尾道には似合わないが、
「海の見えるラーメン店」というキャッチフレーズは、喰海でなければ通用しない。
店を入るとまず目に入るのが尾道水道。
まさにキャッチフレーズ通り。
店内は空いていたので、海の見えるカウンターに座り注文。
今日は朝ご飯を抜いているので、ラーメン、小チャーハン、餃子5個の豪華「喰海セット」1100円なり。
ラーメン単品は材料値上りにつき520円。
その他、セットメニューや中華メニューもある。
(HPを見ると季節限定、シャコ入り冷麺なるものもあった)



餃子に時間がかかり、ちょっと待ったがそんなことでイライラしてはダメ。
どんなラーメンが出てくるのかワクワクしなくちゃね。
店内は、海の見えるカウンターと厨房越しのカウンター、そしてテーブル4席と結構広い。
まだ大和ロケセットがあった頃、そして夜になるとクレーンがライトアップして
それが特等席で見れた店なので、かなり繁盛したに違いない。
今はもうどちらも見れないのが残念。








結局、ラーメンが最初に来て、後からチャーハンと餃子が来た(笑)
ラーメンのトッピングは、尾道ラーメンレギュラートッピング+半熟タマゴ。
尾道ラーメンに半熟タマゴ!?
しかも最初から入ってるんです!!!
ただでさえ材料値上りで大変な最中に最初から半熟タマゴが入ってるなんて嬉しいじゃないですか。
でも、尾道ラーメンに半熟タマゴって合うのだろうか?
尾道市内のラーメン屋はトッピングオーダー自体が珍しいのである。
まずは麺を啜る。
これが三良坂産の小麦で作った麺か!?と軽く衝撃。
スープは、表面に脂の膜が張って熱々。
煮干でダシを取っているので少し酸っぱさがあったが特に気にするほどでもない。
メンマもチャーシューは標準的だったが何より驚いたのはネギのシャキシャキ感。
何でこんなにネギが美味しいんだろう?と思ったが、
マスターのお父さんが精魂込めて作った自家製ネギだったことを後でHPを見て知ることになる。
どおりでネギラーメンがオススメになっていた訳だ。
最後の楽しみに取っておいた半熟タマゴ。
スープとタマゴを一緒に口に含んだ時は絶妙なバランスが取れていて意外に合うものだと新たな発見だった。
こんなことを書くと今まで食べてきたラーメン屋に怒られるかもしれないけど、
久しぶりにスープを全部飲み干したいと思わせるラーメンに出会った。







チャーハンは、味付けも良く、先ほどのシャキシャキしたネギも入ってるのでやっぱり美味しい。
ラーメンを食べた後なのに食欲を沸き立てる香りもまた良い。
餃子は、見た目ちょっと小さいけど、その分、たっぷりと具が詰まっていた。

場所が場所だけに結構有名人がお忍びで来られているようで、
店内にはサインや写真などあった。
テレビ取材や雑誌にも結構取り上げられているので、
尾道ラーメンのブランドを代表する店になること間違い無し!
いや、もうなっているのかな。
近々また来よう。
そう思いながら店を後にした。





尾道市土堂1丁目12−11
営業時間/10:00〜22:00
定休日/水曜日
0848-24-8133

この内容は2008年6月15日付けのものです。


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