めん処 みやち

日時:2009年3月1日(日)15時20分〜






早いもので今日から3月。
ちょっぴり冷たい小春日和の風を感じながら尾道を歩く。
今日は「つたふじ」へ行こうと列にまで並んだんだけど、気が変わり「みやち」へ行くことにした。
実は前々から行ってみたいと思っていたのです。
商店街を歩いていると細い路地の角にある小さな建物で
なんだか尾道に溶けこんでるなぁ〜としみじみしてしまった。
まさに古き良き尾道という感じ。



中に入ってみるとやはり狭く、カウンターのみでぎゅうぎゅうに詰めて12人入れるかどうか。
お昼のピークは過ぎていたが店内に6人ほど客がいた。
どこから噂を聞きつけたのか、みやちもすっかり行列の出来る人気店となり、
天ぷら入り中華そばはお昼までに行かなければ食べれないらしい。
プリプリ自慢の海老天ぷらが食べれないのは残念だが、それは次回のお楽しみということで、
普通の中華そばを注文した。
注文した後に隣の人が食べているカレー中華そばが非常に美味しそうな匂いがして、
それにすれば良かった〜と次回のお楽しみ・・・ってそれだと天ぷら入り中華そばが食べれないか。
メニュー表には、中華そばメニューが少なく、どちらかというとうどんやそばが大半を占めている。
それもそのはず。
この店はラーメン屋ではなく、うどん屋なのである。
うどん屋なのに中華そば。
焼肉屋なのにラーメンが食べれる「なか浦」のようなものだけど、
ここの中華そばは、昔から変わらない常連客から愛されている味が評価されている。



以前は400円だったが材料の値上げで仕方なく450円になっている。
一昔前は300円台だったという時代もあったとか。
出てきた中華そばは、ラーメンというような雰囲気は無く、
うどん屋らしい中華そばだった。
一応、メンマ、ネギ、チャーシューで背脂は無し。
世に言う尾道ラーメンとは程遠い姿だが、常連客にとってはこれぞまさしく尾道ラーメンなのである。
見た目からあっさりした味でうどんのダシをベースにしているのだろうか。
麺は中麺のストレートかな。
あぁ〜こんな素朴で美味しいと思えるラーメンがまだ世の中にあったのか。
食べ終わった後、思わずそう呟いてしまった。
中華そばだけでは物足りなかったのでお稲荷さん(120円)を一皿頂いてご馳走様。
奥の小さな厨房では、夫婦二人で切り盛りしていた。
会計を済ませて店を出ようとした時、奥さんから「ありがとうございました」と笑顔で丁寧にお辞儀され
心優しい接客に心打たれてしまった。
まだ尾道にもこのような古き良き場所が残ってたんだね。
美味しい中華そばを食べさせて頂いたのだから、こちらこそありがとう!と感謝の気持ちでいっぱいだった。





幼少時代、母の手を繋いで商店街を歩き、
学生時代、自転車に乗って商店街を走った。
夏になると夜店が出て、多くの人で商店街は賑わう。
そんな景色をずっと見守り続けてきた「みやち」
時代と共に変わりつつ尾道をこの先もずっと見守り続けて欲しいと願うばかりである。


2009年12月2日(水)14時00分

サティのロッテリアで限定100セット半額セールになっている絶品チーズバーガーセットを食べようと思ったら既に売り切れになっていたので
仕方なく商店街へ繰り出す。
前回、みやちでカレー中華そばを食べたい!と思っていたのでみやちへ向かう事にした。
平日のお昼時を過ぎたのにも関らず店内は5人くらい客がいて繁盛している。
今回も相方同行のため、天ぷら中華そばとカレー中華そばを注文。
土日の昼前には売り切れると言われる天ぷら中華そばも、さすがに平日は残っていた。
「熱いから火傷しないように気をつけて〜」と厨房からマスター自ら持ってきてくれて、
夫婦揃ってお客に気遣いのある心優しいお店である。
出てきたカレー中華そば、それはもう食欲をそそるスパイシーの効いたカレーの匂いが堪らない。
一応、中華そばなのでメンマがトッピングされているが、その他にスライスされた唐辛子が乗っていた。
うどん屋さんのカレーうどんも美味しいが、みやちのカレー中華そばは高校生時代に学食で食べたような懐かしさを感じさせてくれた。


カレー中華そば 600円

残ったスープに白ご飯を混ぜて食べて2度美味しいところだが、
残念ながら白ご飯はメニューに無かった。
尾道ラーメンとはかけ離れた中華そばではあるが、
古くから存在する尾道市民が愛した中華そばにまた1つ近づいたような気がした。


天ぷら中華そば 580円




尾道市土堂1丁目6−22
営業時間/11:00〜19:00
定休日/木曜日
0848-25-3550

この内容は2009年12月2日付けのものです。



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