美好食堂

2011年2月19日(土)14時00分〜






栗原に昔ながらに古い食堂があり、そこのオムライスが美味しいという情報を知って以来、ずっと行きたいと思っていた。
ここもまたなかなか時間が合わず、訪れては店が閉まっていたりと縁が無かったが、
今回ようやく開店時に訪れることが出来た。
いつもの如く、サティに車を止めて歩いて10分くらい。
(ちなみにサティは3月をもってイオンになります)
建物は小さく古びた食堂に少し不安を感じながら暖簾をくぐると予想通り店の中は狭く、
テーブル席が2つと4人掛けのカウンターのみ。
床はコンクリート、暖房はストーブ、天井に扇風機、レトロな電子レンジ、手書きのお品書きなど
まさに昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気が漂う。



メニューを見て御覧の通り、一際大きく目立つしょうゆラーメンを注文。
そして今回どうしても食べたかったオムライス。
同行人の相方Tは、チャンポンメンを注文しました。
定食は無いけど、単品は比較的安く設定されており、
冷蔵庫には、お刺身や魚の煮付けなどのおかずもありました。

しばらくしてラーメンが登場。
見た目は濃いそうだが一口スープを飲むとあっさり系で辛くない。
麺は半ちぢり麺でツルツルとした食感。
尾道の老舗製麺所(創業昭和8年)こまつ屋の麺を使用しているらしい。
スープの表面に脂膜で熱さを封じ込めているので伸びにくいコシのある麺を使用しているのかもしれない。
これならサイドメニューを食べながらゆっくりラーメンを食べても麺が延びずに安心して食べられます。
チャーシューは脂分が少なく歯ごたえのあるものが二枚。
小さく背脂が浮いているのでスープにパンチが出て良い。
食堂のラーメンと言えど、だてに長年続けているだけに拘りのある一杯のラーメンがここにありました。



相方Tが注文したチャンポンメン。
九州系のチャンポンとは違い、これまたあっさり系で表面はトロミのあるスープが麺と絡まって美味。
熱々で猫舌の私はなかなか口に出来ませんでした(笑)


そしてお待ちかねのオムライス!
レストランに出てくるようなとろ〜り玉子ふんわりオムライスではなく、
ごくごく家庭に出てくるような薄い玉子の生地。
しかし中のケチャップライスは、お米一粒一粒にケッチャップが絡まり、
口に入れた時の懐かしい味、そして食べ易い舌触り。
具材は、鶏肉とタマネギしか入ってないシンプルなケチャップライスだが、
これもまたご主人拘りのあるオムライスなのでした。
食べ終わった後、オムライスの美味しさの極意をご主人に教えてもらいましたが、
これは企業秘密(というような大袈裟な話ではないが、ここでは敢えて記載しません)なので、ぜひ来店して味わって欲しいです。



40年続けてこられた老舗の食堂。
また1つ、尾道の古き良き味を見つけることが出来ましたが、
長年尾道に住み続けて何故にもっと早く来なかったのかと後悔するばかりです。
これからもずっと続けて欲しいですね。




2011年5月8日(日)13時30分〜

あのオムライスが忘れられなくてまた来ちゃいました。
もしかしたらもう休憩中かな?と思って訪れると常連さんらしき人が長々と居たお陰で無事に営業中(笑)
相方Tが今回無性に食べたくなったというオムライスを注文。
私は今回、焼飯とミソラーメンを注文。
老夫婦二人で調理しているので単品が出来次第やってくる。
まず最初に出てきた焼飯。
パラパラ風ではなく粘り系で少し醤油辛い味付けだがご飯が美味しくて、
他の具材とご飯が上手く絡み合っている感じで食感も良いです。



そしてお待ちかねのオムライス。
前回同様、本当に美味しくて何度食べても飽きが来ない。
相方T曰く、熟練されたフライパンじゃなければこのような玉子は焼けない!とのこと。
料理をしない者にとっては、新しいフライパンの方が綺麗に出来るんじゃないの?と思ってしまうが、
究極で素朴なオムライスは、簡単そうでなかなか作れない美味しいオムライスなのでした。
(写真は前回撮影したので無し)

最後に登場したのはミソラーメン。
熱々の白菜、人参、ネギ、豚肉がトッピングされて猫舌の私にとってはなかなか口に出来ないので、
スープをレンゲで一口ゴクリ。
ミソラーメンにしてはミソのこってりした味ではなく薄口でほんのりとした辛さが口に広がる。
熱くてなかなか食べられず、このままだと麺が延びてしまうが、その分、白菜がスープを染み込んで美味となっていた。
野菜たっぷりで女性向けのヘルシーなミソラーメンでした。


ようやく食べ終わり、冷えた焼飯に取り掛かるが、
大概、冷えた焼飯がご飯が硬くなって美味しさ度は下がるのだが、
この焼飯は冷えても美味しい。むしろ冷えた方が味が落ち着いて余計に美味しく感じた。
どんなフライパンで調理をしているのか見てみたいものです(笑)
お腹一杯、満足一杯、老夫婦の笑顔一杯、そんな中、気持ちよく店を後にしました。

2011年12月3日(土)18時30分〜

今日は珍しく九州からやってきたお客さんを連れて来店。
当初、どこにしようか迷いましたが、同じ九州人である相方Tが絶賛している店を案内した。
というより、個人的に美好食堂のオムライスが食べたくなった。というのはここだけの話(笑)
午前中は奥様が病院に行っていたのか夕方からの営業だったらしい。
店内は狭いのでもしかしたら混んでるかな?と思ったけど、
常連さんが数名いただけでテーブル席が空いていて良かった。
客人はラーメンとチャーハン。
今度来た時は焼きそばを食べようと思っていたので私はオムライスと焼きそばを注文。
しばらくして料理が到着。
オムライスはもちろんのこと、焼きそばがあまりにも美味しかったのは予想外だった。
最近ではB級グルメで全国各地の焼きそばが注目されているが、
ここの焼きそばは尾道風焼きそばとして出品しても良いのでは?と思った。
中太麺でモチモチ感のある麺が甘辛いソースが見事に絡めていつまでも食べていて飽きさせない。
シャキシャキしたキャベツと豚肉の脂身が噛み締めるたびに味が出ている。
先日、花火大会の露店で焼きそばを食べたが、
同じ500円でこうも違うものなのか・・・
ここの料理は基本的に中に入っている具材はシンプルだけど、
味や作り方はご主人によるかなりの拘りがある。
この美味しい料理がいつまでも続くように二代目を見つけて修行して欲しいです(笑)






0848-22-5340
尾道市栗原西1丁目8−11
営業時間/11:00〜21:00(15時〜17時まで休憩有)
定休日/木曜日



この内容は2011年2月19日付けのものです。


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