千姫

2012年8月26日(日)17時40分〜






8月最終日曜日、世間は夏休み最後の日曜日。
今日は灯篭流しを見に瀬戸田にやって来たので夕食は町内にある千姫に行ってみることにした。
瀬戸田は母親の実家であり、小さい頃はよく訪れた第二の故郷であるが、
町内にあるラーメン屋でラーメンを食べた記憶は無いので、
実際にラーメン屋があるか知らなかったが、HPを作ることで町内にもラーメン屋があることを知った。
しかしそんな店があったかな!?と思って場所を調べるとショッピングセンターであるサンプラザの裏にあった。
店内は広く4人掛けテーブル8席、5人掛けカウンター、座敷2席と混雑時でも対応出来る席の数だった。
メニューは種類豊富でラーメン屋というより食堂、定食屋といった感じだが、
麺類のメニューは多い分、中華メニューは少ない。
いろいろセットメニューはあるが、あればどうしても頼んでしまうラーメンと炒飯のセットを注文。
単品で頼めば1000円を越えるがセットメニューで945円とお得。
でも945円は高い部類だ。



しばらくして料理が登場。
大きな丼に入っているラーメンに期待したが、中身は少なめで思わず小ラーメン!?と思ってしまった。
スープの表面に油膜が張って熱々の状態で啜るとほんのりショウガの味がする
背脂など浮んでいるので尾道ラーメン風ではあるが、不思議な尾道ラーメンだった。
麺は細麺で井上製麺系かと思ったが食感は柔らかく歯ごたえが無いので他社だと思うが、
尾道市内では珍しい食感だった。
残念ながらどこの麺を使用しているのか聞きそびれたので、また行く機会があれば聞いてみたい。
丼が大きかったせいか少なく見えたが、それなりにお腹が満たされたところで焼飯に取り掛かる。
見た目、シンプルで定食屋に出てきそうな焼飯だが、食べてみるとやっぱり定食屋に出てきそうな焼飯。
硬くなく、かといって半熟でもないほど良い炒め加減のよい卵、そしてピーマンの苦さがアクセントになり、
昔、母親が作ってくれた懐かしくあっさり味の焼飯だった。



この世に生を受けて35年。
生まれた頃から瀬戸田にはよく遊びに行っていたが、
それより10年前から営業していたという千姫。
まだ、しまなみ海道が開通していなければ休日はゴーストタウンと化していた瀬戸田の街並も
しかし今ではサイクリングブームで賑わいを見せ、コンビニも数件出来ていたが、
しまなみ海道開通当時に出来たお土産屋は軒並み潰れて、
観光地の陰に景気低迷が見えていた。
JAも合併して廃墟になっていたり空き地になっていたり、
久しぶりに入ったサンプラザもかつての賑わいは無くなり、閑散とした姿に驚いた。
街は変わっても味は変わらず営業を続けてきた千姫は、これからの瀬戸田を見守ってくれるに違いない。
今度訪れた際は、お好み焼きでも食べてみようかな。





0845-27-0590
尾道市瀬戸田町中野407−12
営業時間/11:15〜15:00
       17:00〜20:00
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)


この内容は2012年8月26日付けのものです。


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