朱華園

日時:2008年5月24日(日)11時00分〜

尾道ラーメンといえば朱さん。
いや、尾道といえば朱さんというくらい尾道ラーメンが全国に広まる前から行列の絶えない店だった。
尾道駅から近くも無ければ駐車場が広い訳でもなく、
それでも観光客をわざわざここまで歩かせる魅力とは何なのか・・・
しかし私は朱さんの味をあまり知らなくて、記憶を辿れば就職して1度食べたような食べてないような、
人気店ほど地元の人は足が遠のくものである。
もし、このHPを作成していなかったら、きっと朱さんに訪れる切っ掛けをまだまだ失っていたと思う。





前書きはさておき、
雨が降りそうで降らない蒸し暑い土曜日の朝。
いつものようにサティに車を止めて商店街を歩いて朱華園に向かう。
(ちなみに市役所の駐車場だと土日でも1時間200円で駐車出来ます)



開店11時に合わせて来たのに店内は早くも混雑して賑わっていた。
入ってまずお金を払って札を貰う。
所謂、食券ってやつだね。
あぁ〜この方が噂の愛想の悪いおばちゃんだな!?と思うくらい素っ気無い接客。
まぁ老舗のラーメン屋なんてそんなもので下手に賑やかな店員よりまだマシ。
先日、尾道ラーメン各店値上げ!という記事が新聞に出ていたが、
ここ朱華園も中華そば530円と値上げしていた。
1コイン(500円)以内で食べれるのは尾道ラーメンの特徴なのに、これも時代なのかな。





店内は老舗とは思えないくらい綺麗で清潔感があふれている。
6人掛けのストレートカウンター、
10人掛けのコの字カウンター、
そして4人掛けのテーブル席が4つ。
意外とたくさんの人を収容出来るのにちょっと驚いたが、
この混雑した状態が終始続くのかと思うと、そりゃ笑顔振り撒いて接客する余裕が無いのも無理は無い。
ただ、カウンターの感覚はかなり狭く、肩身の狭い思いをしながら食べなければならない。
オマケに横目に行列の先頭が今か今かと待っており、
これではゆっくりくつろいで食べる時間は無さそう。

しばらくして中華そば到着。
(ちなみに、世間では尾道ラーメンの元祖と呼ばれているが店内に「尾道ラーメン」という表記はどこにも無い)
ここ最近、浮気していてしばらく尾道ラーメンを食べてないので、
この醤油の香り、プカプカ浮かぶ背脂、そして熱々のスープが堪らない。
麺は自家製の平打ち麺。
このツルツルとした食感、そして歯ごたえは元祖中の元祖である朱さんならでは。
ただし、トッピングに関しては至って普通でチャーシューに関しては少し寂しいものがあった。
背脂も「脂の固まり!」と云わんばかりで初めて見る人にとってはちょっと受け付けないかも。
(逆にそれが良い!という人もいます)
元祖尾道ラーメンと言われているのに小魚を使っていないのはあまりにも有名であるが、
少ししょっぱい感じがしたのは朱さんならでは?
全国を食べ歩きしているラーメン愛好家が出す朱華園のラーメンは、思った以上に厳しく、
また口コミを見ても大きく賛否に分かれていたのを目にしたが、
その理由が何となくわかった気がする。
完食したのに何故か満足感が得られないのが私の正直な感想だった。



朱さん隠れた人気メニューとして名高い「焼きそば」を食べたかったが、
行列の先頭客の目線が怖くてとても追加オーダー出来る雰囲気ではなく、
急いで水を飲んで店を後にした。
店を出る前にチラっと厨房を見ると、
水切りした麺をスープがまだ入っていない丼に入れていた。
あぁ〜このスタイルが尾道ラーメンの元祖なのかな?と何気に思ったりした。
(尾道市内では、餃子館が同じ手法)

店を出ると11時30分なのに長蛇の列が出来ていた。
恐るべし朱華園の人気!
何はともあれ、朱華園のラーメンを食べたことで、「尾道に来た!」という気になってきた。
って尾道に住んでるんですけどね(笑)
もうちょっとで千光寺へ行くところだったよ。。。
ちょっとした観光客気分になったところで再び商店街を歩いて尾道観光を楽しんだ。


もし、初めて尾道に訪れる人がいて、
尾道ラーメンの店を紹介してください!と訪ねられると朱華園を紹介すると思う。
何と言っても創業昭和22年から続く尾道の味ですから。
やっぱり観光客は人気店のラーメンを食べたいのは私も同じ。
もし、お客様を案内するのであれば朱華園は対象外。
味がどうこうという問題ではなくて、
やっぱり落ちついて食べれないというのが大きな要因かな。
尾道のラーメンは、1コインを握りしめて並ばずして食べるのがいいんです!


2011年5月22日(日)19時00分〜

同行人相方Tにいつか食べさせてあげたいと思っていた朱華園ですが、
いつもながらこの店は物凄い行列で地元民を寄せ付けないオーラーがありますが、
意外と日曜日の夜は穴場でガラガラだったりします。
案の定、この日も2台しか止められない駐車場が2台とも空いているくらいガラガラ状態。
それなら日曜日の夜に行けばいいじゃん!と思って油断していると、
麺が無くなり早々と閉店している場合があるので気を付けなければならない。
相方Tにはラーメンを食べさせ私は焼きそばを食べるのが今日の真の目的だったのだが、
何と焼きそばは夜には売り切れでまず食べられることは出来ないらしい。
ということで、数年ぶりに朱華園のラーメンを食べる羽目になりました。
相方Tの感想としては、麺は個性があって美味しかったらしいが、
特別並んでまで食べるほどのことでないらしい。
それにしても値段の割りにはあまりにも量が少なくスープを飲み干しても全然足りないので、
観光客ならラーメンを食べ終わった後にスイーツなどのデザートを食べることをオススメします。
この後、小腹を満たすためにカッパ寿司を食べに行きました(笑)
今度こそは焼きそばを食べなければ・・・





尾道市十四日元町4−12
営業時間/11:00〜22:00(ただし麺が無くなり次第終了)
定休日/木曜、第3水曜(祝日の場合は営業)
0848-37-2077


この内容は2008年5月26日付けのものです。


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