タケ

日時:2008年9月7日(日)14時00分〜





夏場はいろいろバタバタしていた関係で6月22日ぶりの尾道ラーメンの訪問となってしまった。
今回訪れたのは向島にあるラーメン屋「タケ」
尾道工業高等学校のそばにあり学生に愛されたラーメン屋だった。
実は管理人である私は尾道工業の出身で、
学校の帰宅となると店から漂う何とも言えない焼飯の美味しそうな匂いを嗅がされ、いつも空腹と格闘していたのだ。
時間は流れ現在、尾道工業が廃校になってしまい客足がすっかり途絶えたのではないかと心配していたが、
果たして思い出のラーメン屋は今でも健在しているだろうか・・・

今回は向島をドライブしたかったので車での移動。
尾道大橋を渡ればすぐだが、あえて渡船を利用。
3年通い続けた福本渡船。
あの頃と今では随分周辺の光景が変わってしまったが、
今でも目を瞑ればあの古汚い尾道らしい光景が浮かんでくる。
わずか数分の渡航だが1コイン(100円)で尾道クルーズを楽しむのも悪く無い。



14時00分頃、タケに到着。
良かった。思った以上に混雑していた。
外に配達用のバイクがあるので今でも出前を受け付けているようだ。
そういえば出前してくれるラーメン屋ってありそうで無いなぁ。
ここに来る間、つたふじは恐ろしいほど行列が出来ていたが、
タケはガラガラじゃないかと心配していたが、そこそこ繁盛していた。
車を止めるスペースは3台ほどしか無いが、学校が廃校している間は駐車場の問題は無い。
店内はさほど広くなくて、8人掛けカウンター、コの字カウンター2台、座席1、合計25人くらいのスペースかな。
あぁ〜この焼飯の匂いは昔と変わらない。

早速、炒飯セットをオーダー!
セットだと850円だが、ラーメン単品は450円で1コインだと50円返って来る。
今では物価高で市内のラーメンは500円以上が殆どになってしまったのに、
ここは今でも450円で頑張っている。
これぞまさに尾道ラーメンの真髄ではないか!
尾道ラーメンと言えば、ダシに小魚を使っていたり背脂が浮いていたり、そんなイメージが定着しているが、
私にとっての尾道ラーメンとは、古汚い小さな店の中、老夫婦で切り盛りしてラーメン1杯1コインで食べれる。
そしてどこからとなく地元常連客がやってきて世間話で盛り上がったり・・・
これが尾道ラーメンの魅力なんです。
今時そんな昭和を感じさせてくれる古き良きラーメン屋があってもいいんじゃないかな。
メニューを見ると中華料理がたくさん並んでいるが、逆に尾道ラーメンという文字は1つも見当たらなかった。
隣の客人が肉ニラ炒めを注文していたので厨房から香ばしい匂いが漂ってきた。
ラーメン以外のサイドメニューも実は美味しいところも尾道ラーメンの魅力なのかな。



出てきたラーメンは、至ってシンプルで見た目少し脂っこいように見えたが、
食べてみるとそんなにしつこさは無かった。
背脂は一応浮いているが量は少なく脇役的存在。
麺はどこ製か聞かなかったのでわからなかったが、平打ちで少し太い。
チャーシューは脂が乗っていて美味しかった。
ラーメンを食べている間に炒飯がやってくる。
セットなのでミニなはずなのに結構な量である。
冷めないうちに炒飯を口にしたが熱かったのでこれは後で食べることにしよう。
30代になって少し健康のことを考えてスープは残そうと心に決めていても、
美味しいラーメンは知らないうちにスープまで飲み干してしまう。
今日もついついスープを飲み干してしまった(苦笑)
再び、炒飯を口にするとまだ全然冷めてなくて、熱々のままで味わえた。
他店ではラーメンを食べ終えた後に口にすると大概冷めていたりご飯がカリカリになってたりするんだけど、
時間が経っても熱々の状態を保てるのは、卵をふんだんに使っているのか、
それとも油の量が多いのか、はたまた牛肉を使っているからなのか・・・



学生時代から貧乏症な性格で下校時にラーメン屋に寄ることをしなかった。
あれから10年以上経ち、私も高校を卒業したと同時に就職して向島に訪れる機会は無くなったが、
それでも再びここへ訪れさせてくれたのは、鼻腔の奥に潜んでいた焼飯の匂いの怨念なのかもしれない(笑)
綺麗に化粧をしたおかみさんに
「学生の頃によく通ってくれたん?」
と笑顔で聞かれたものなので思わず
「はい」
と答えてしまったが実はあまり通っていなかったんです。ゴメンナイサイ(笑)
オープンして20年以上経つと言っていたが、
私が高校生だった頃はオープンして間も無かったということか。
にしては外観は新しく見えなかったけどなぁ・・・
また怨念が騒ぎ出したらここへ訪れることにしよう。
学生が愛したラーメンは今も健在でした。
尾道工業高等学校の跡地は将来、尾道学園(旧:尾道高校)へと生まれ変わる。
そしたら、また昔のような学生に愛されるラーメン屋へとなるだろう。




0848-45-3141
尾道市向島町5547
営業時間/11:00〜20:00
(16時〜17時休憩)
定休日/月曜日・火曜日


この内容は2008年9月7日付けのものです。






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