とん匠

2010年12月5日(日)14時00分〜




ついに恐れていたことが起こった。
それは、尾道商店街に本格的とんこつラーメン屋の進出である。
先日、尾道商店街を歩いた時に妙に赤々しい派手な店が出来たと思ったら福山市に本店を置くとんこつラーメン屋「とん匠」だった。
以前、福山駅前店で食べた事があるので特に食べに行こうと思っていなかったのだが、
尾道店限定の尾道とんこつラーメンがあることがわかったので急遽行ってみることにした。

尾道は朝の連ドラてっぱんブームで至る所にポスターが貼られてまさにてっぱんブーム。
噂に寄るとそれ相当の経済効果を生んでいるらしい。
数年前の大和といい観光でかなり収入を得ている尾道市なので市民税を安くして欲しいところ。



そんな話はさておき、商店街アーケードの入口に赤い店がある。
まさに尾道ラーメン界の黒船、ではなく赤船。
その両隣はお好み焼き屋と郷土料理屋、3件並んで飲食店。
そのうちに商店街の殆どが飲食店で埋まるのでは?というくらいここ数年随分増えているような気がする。



外観も派手だが店内も壁は赤色。
幸いカウンターは木目調なので一安心。
13人くらい座れるL型カウンターに2人テーブルと4人テーブルが若干席。
大概、この手の店は食券を買わなければならないが、案の定、この店も食券を購入。
お目当ての尾道とんこつラーメンを選ぶのだが、これまた大概値段が高く700円。
ノーマルな極とんラーメンですら600円なのでいかに尾道市内のラーメン屋が安いことか。
まぁ今日はせっかくなので半熟煮玉子をトッピング、ついでに餃子もチョイス。
同行の相方さんは極とんチャーシューメン。
メニューはラーメンがメインでサイドメニューは殆ど無し。
ラーメンだけで物足りなければおにぎりか替え玉。
もしくはラーメンの残り汁で雑炊も出来る。





しばらくしてラーメンが出てくる。
尾道とんこつラーメンは、小魚スープ、とんこつスープ、鶏がらスープのトリプルスープで、
これは他店に無い尾道店限定ラーメンでオリジナリティを感じさせます。
香り、味ともに小魚の塩辛さを感じてコクもあります。
本場のとんこつラーメンに比べると臭みが無い分、好みは人それぞれですが、
とんこつが苦手な人にとっては食べ易いかもしれません。
麺は尾道には無い本場、九州を感じさせる細麺ストレート。
そんな細麺に濃厚なとんこつスープが絡みついてなかなか美味しいです。
チャーシューは薄いが脂がのっていてコラーゲンたっぷり。
カウンターには辛し高菜やニンニク、ゴマなどが無料サービス。
有料だがトッピングもあり、麺の硬さも選べて自分好みのラーメンを完成させるまさに今流行のカスタマイズだ。

餃子も羽付きパリパリで小ぶりながら食べ易くいくらでも食べれる美味しさで
チャーハンが無い分、ご飯のおかずにちょうど良さそう。
ラーメンの残り汁で雑炊にも出来るのは尾道店ならではだが、
それは個人的に遠慮しておいた。
とん匠の極とんラーメンは基本的に尾道ラーメンとはまったく違うジャンルなので
観光客ウケするかどうかは微妙で、敢えて商店街に出店したオーナーさんの1つの賭けだったと思います。
今年の10月にオープンしたての店なので今後どのように進展していくか、
飲食店激戦区の中で地元客、観光客がどの程度まで受け入れられるかが注目です。
尾道ラーメンのしょうゆ味に物足りなくなったら極とんラーメンを食べるのもいいかも。


尾道とんこつラーメン(煮玉子はトッピング)


極とんチャーシューメン(チャーシューが5枚入ってます)







尾道市土堂一丁目
営業時間/11:00〜23:00
定休日/不定休


この内容は2010年10月9日付けのものです。


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