[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

来々軒

2012年6月16日(土)14時00分~






尾道水道を挟んで向いにある島、その名も「向島「むかいしま」」
その島の東半分である向東町に素朴なラーメン店がある。
以前は、山波から向東の間に渡船が行き来していたが、
原油高騰、尾道大橋無料化になるとかならないとかで廃航になり、
渡船から見る造船所や尾道大橋、山波の洲がまじかで見れないのは、
尾道の景色がまた1つ無くなったような気がして何とも寂しいものである。



50円(軽自動車)払って尾道大橋を渡り、県道を左折して向東小学校手前に店があった。
車は数台止められる駐車場があるが、昼時は止められないかもしれないので、
近くのコンビニに止めて、帰りの際にはジュースやアイスなど買って帰りましょう。
時間が時間なので店内には誰もおらず準備中かとヒヤヒヤしたが、
お客がいない時は、老夫婦が営業しながら店内でくつろいでいるようで準備中は無いようだった。
貸切状態の中、メニューを見るとラーメンの種類が豊富でどれにしようか迷ってしまうが、
とりあえず初訪問は普通のラーメン、そして焼飯、餃子を注文。
同行人、相方Tは九州人なのでトンコツラーメンを注文した。
店内は15人ほど座れるL型カウンターに4人座れる座敷が3つと
駐車場が少ない割にはそれなりに客は収容出来る。



それにしてもメニュー表を見てまず思ったのは・・・ラーメン400円!
このご時世にラーメン400円だなんて・・・
その代わり定食メニューは無いが、それでも炒飯を頼んだとしても850円と、
ラーメン半炒飯セット並の値段で食べられることが出来る。
しばらくしてラーメンが登場。



麺は、はせべ製の平打麺。
尾道ラーメンらしい歯ごたえ、弾力のある麺で食べ応え十分。
時間が経てばスープが麺に染み込み、食べても食べても麺が減らない錯覚に陥り、
400円とは思えない満腹感が味わえる。
少しあっさりしたスープ、シャキシャキしたネギ、少し塩辛いメンマ、脂身少な目のチャーシュー、背脂と
オーソドックスな尾道ラーメンでした。


※画像では見えませんがチャーシューが一枚入ってます

尾道には珍しいとんこつラーメン。
しかし本場のような臭みの無い、でもちゃっかり背脂が浮いてパンチのあるまさに尾道風とんこつラーメンと言っていいでしょう。
ショウガがアクセントになってトンコツが苦手な人でも気軽に食べられるラーメンです。
ちなみに丼は400円ラーメンよりも大きいので要注意!
その他、ミソ、塩、バターなど気になるラーメンばかり。
これは次回のお楽しみにとっておくことにした。


※画像は一人前を半分にしたもの

炒飯はおばあちゃんが調理担当。
でも味付けは尾道風らしくしっかりコッテリしてます。
ご丁寧に一人前を2皿に分けてくれて、尾道の人情を感じました。

思えば尾道のラーメンを巡っているうちにあるキーワードが浮んできます。
それは「さりげない接客」
どんなに美味しい店でも接客が悪ければ良い印象が残らないが、
美味しくない店でも接客が良ければ悪い印象は残らない。
尾道のラーメンは全国レベルからすれば決して特別美味しいという訳でもなく、
所詮ブームで人気が出たご当地ラーメンです。
でも尾道のラーメンを食べた人は「また食べに来たい」と思わせてくれるのは、味ではなく他の魅力がある。
決して、それを狙って接客をしているのではなければマニュアルがある訳でもなく、
ただ昔から当たり前のように、無愛想ながら何気ない接客をしているだけであり、
観光客の誰もがラーメンを食べに来ると同時に、古き良き尾道に触れたいと思わせてくれる。
それが本当の尾道ラーメンの隠された魅力なのです。



小ぶりながらシンプルで落ち着いた味のする餃子。
甘酸っぱい秘伝?のタレを付けて美味しくいただきました。

20年近く営業しているラーメン店だが、その割には年期の入った器たち。
実はその以前に漁師町である吉和で昭和54年から営業していたとのこと。
とある事情で向東に移転したのだが、吉和の頃はかなり繁盛していたとか。
同じ島内でも中心から外れる向東は今ひとつ賑わいが無いが、
それでも地元の人に愛されている様子が何となく伝わってくる店でした。
いつか他のラーメンを制覇するまで長く続けていてください。


2013年12月1日(日)14時00分~

早いもので今年も残り1ヵ月。
年賀状の素材作りにと向島にやって来て、
先日ドラマ「海の上の診療所」のロケ地となった岩子島に行きました。
残念ながら戸田恵梨香も武井咲もいなかったので、仕方なく相方Tとの2ショット撮影。
お腹が空いたので帰りに久々に来々軒に寄ってみようと、
まだ潰れていないだろうか余計な心配をしましたが、無事に営業してました。
時間帯が時間帯だったのでお客さんは誰もおらず、
雰囲気的に入りずらかったが勇気を出して入店。
前回何を食べたかな~と思い出しながら、ミソラーメンを注文。
ちなみに相方Tはちゃんぽん麺を頼みました。



今まで尾道のラーメン屋でミソラーメンを食べて共通しているのは、
あっさり薄口のミソスープで、こちらの店も例外でなくやはりあっさり薄口、
一味が入ってチョッピリ辛いスープで、寒い冬には体が暖まってちょうど良かった。
ラーメンより丼が大きいのでお腹一杯になりました。
後から来たお客が焼飯を頼んでましたが、
調理はおばあちゃんが担当のようで、
小柄で細い腕なのに豪快に作っている姿を見ると、
まだまだこの店は大丈夫だと安心して店を出ました。




ドラマ「海の上の診療所」のロケ地となった岩子島にある厳島神社





0848-44-1270
尾道市向東町3548-2
営業時間/11:00~20:00
定休日/月曜日



この内容は2013年12月1日付けのものです。


尾道ラーメントップページ